夏の淡路島風景 北から南へ
淡路島の北の端の淡路インターチェンジから国道28号線にそって南下し、いくつかの夏の風景を紹介する。総走行距離は約50キロメートルで、東側の海沿いである。
淡路インターに近い海沿いに淡路夢舞台がある。関西国際空港の建設の土砂をとった荒れた土地を緑で埋めて再建した場所である。建築家の安藤忠雄氏による設計のホテルと国際会議場がある。
大阪湾に面する東側海岸は波が静かで、水も綺麗な海水浴場がならんでいる。
淡路島の歴史は古い。いくつもの信仰対象がならんでいる。淡路七福神も有名で、八浄寺には、美しい多宝塔がある。
100年前に工業振興のためにカネボーの紡績工場が作られた。それも今はなくなり、跡地は観光施設になっている。レンガが美しい建物が並ぶ。
淡路島の中部に政治の中心となる洲本市がある。この郊外に独立峰が見える。淡路富士とも呼ばれる淡路島の信仰の中心である千光寺が頂上にある先山である。海抜448メートル。人々は新年には麓から徒歩で参拝する。
淡路島の中部から南部に広がる三原平野は太古から続く稲作の中心である。
淡路島の伝統文化である淡路浄瑠璃は一度は廃れたが、多くの支援で劇場が福良にある。観劇の後で劇場の中を案内してもらえる貴重な場である。
淡路島の南端の丘の上には第2次世界大戦で亡くなった学徒出陣の学生を悼む記念塔と記念館がある。ここから眺める鳴門海峡は雄大である。